カビが床材の奥まで根を下ろすと、カビ取り専門業者でも完全除去は難しい。
大変残念なことですが、カビが床材の奥の方まで根を下ろすとプロのカビ取り業者でも完全に除去するのは難しいのが実情です。(どのカビ取り業者も100%カビを除去できますとは言ってくれません)
まずはカビが生えそうな湿気がこもりやすい場所への無垢フローリングの施工を控えるのが最善の方法になります。
具体的には地下室、お風呂場近く、トイレ、押し入れのほか、とにかく湿気がこもる箇所に無垢フローリングを使用しないというのが一番重要です。また海の近くなどの家も湿度が高いのでカビの発生確率が高くなります。
フローリングに生えるカビは好湿性のカビです。湿度75%、温度20℃になるとカビが活発に繁殖しだします。特に自然素材の無垢フローリングは一般的な樹脂塗装の合板フローリングよりカビが生えやすいと言われていまので湿気のこもる場所への施工は控えてください。
フローリングにカビが生えないようにするには施工場所を選ぶのが一番なのですが、それでもカビが発生した場合はまず自分たちで対応してみましょう。
①まずカビをエタノールで拭き取ります。エタノールは水と8:2の割合で薄めます。エタノールは薬局にいけば売っています。
(この時、間違ってもカビ除去スプレーなどは使わないでください。カビ除去スプレーを使うとフローリングの表面が脱色されてしまい白くなってしまいます。)
②その後、目立たないところでカビを拭き取ってみて脱色がないか確認してください。エタノールは時に木材を脱色してしまいます。
③ウエスなどでカビを拭き取ります。
エタノールを使ってもどうしてもカビが取れない場合は、表面が植物オイル仕上げであれば下記の方法で対処してください。
①まずカビが発生している部分を下記のようにフローリングのピースをまたがないようにマスキングします。