無垢材の特性について
- 無垢材は「自然木」のため、外気の湿気の変化により、必ず伸縮します。
強く貼りこみ過ぎると湿気が高くなると膨張し突き上げや目割れを起こすことがあります。
また、逆に緩くしすぎると隙間が出ることもあります。
現場の湿度・施工する樹種の特性を十分、認識いただき施工していただきますようお願いいたします。
(特にアジアンウォールナット、オーク、タガヤサン、及び幅広材は伸縮幅が大きくなる傾向にあるので、注意して施工をお願いいたします。)
- 無垢材は「自然木」のため、施工後も小さな「反り」「隙」「床鳴り」等が発生する場合があります。
これらはすべて自然木であるがゆえの無垢材の特性ですのでご理解いただいた上でご購入をお願いします。
- 無垢材にそれなりの量の水をこぼすと、無垢材が大きく反る場合があります。
水濡れにはご注意ください。
- 木材には「逆目」と呼ばれる表面が少しガタついているように見えるものがあります。
これは木材の木目が切削方向と逆になっている状態の時に発生します。
家具などではこの逆目は使用しませんが床材では、商品の中に入る場合がありますのでご確認ください。
これらは表面をサンディングすることにより、目立たなくすることができます。
- 限りある自然素材の有効活用のため、弊社では、ごく軽微なサネの欠けは許容して輸入しております。完全なサネを求めると、歩留まりが悪くなり、廃棄する木材も増えてしまいます。
このようなことから稀にサネが少し欠けているものもあります。
このような場合は、この場所を避けて、釘の打ち込みをおこなってください。
- 弊社の無垢フローリングは60℃~80℃の高温処理を行っているため、ほとんどの虫や卵は死滅します。
またお客様も薬剤での処理はされないことをお望みの方が多いため、弊社では加熱処理でのみ、虫の駆除を行うようにしています。
このため、フローリングに稀に虫食いの跡(ピンホール)が残っているものもあります。
また裏面のピンホールは許容して輸入しております。
限りある自然素材の有効活用のため、ご理解のほどよろしくお願いします。
【ピンホール補修方法】
①ピンホール(虫食いの跡)を埋めたい場合は同じ木の表面を#120のサンディングペーパーで削って「木の粉」を作ります。
同じような色の「砥の粉」をホームセンターで買ってきても構いません。
②できた木の粉を穴の中に入れます。
③瞬間接着剤(アロンアルファ等)を木の粉の上から垂らします。
④瞬間接着剤(アロンアルファ等)を垂らしたらすぐにサンディングをします。
⑤完成です。
穴が埋まりきらない時は再度、木の粉を入れ、先ほどと同じように瞬間接着剤を垂らし、また表面をサンディングします。
直貼りフローリングの施工注意事項
直貼りフローリングの施工にはウレタンボンドではなく、必ずエポキシボンドを使用してください。
またエポキシボンドで施工後は、必ずバリウエイトや未施工のフローリングなどの重しをフローリングの上に置いてフローリングと下地の間に空気が入らないようにしてください。これらの間に空気が入るなどすると突き上げ事故の原因になります。
(なお、エポキシボンドの場合はオープニングタイムを必ず守り、混ぜたあと15~20分以内に必ず接着してください。)
カリン、ウォールナット、タガヤサン等、比重の重い木の注意事項
- これらの硬い木は施工の時の釘打ちの時にサネが割れる場合があります。
そのような時は、リード穴を開けていただいてから、釘打ちをお願いいたします。
普段のお取扱いに関して
- 日常のお手入れは乾いた布やモップなどでおこなってください。
無垢材は水気を含みますと反り、床鳴りの原因になりますので水を濡らした雑巾がけなどは絶対におやめください。
- ワックス掛けは年に2~3回薄くのばしておかけください。
ウレタン・UV塗装はリンレイのAllなどをごく薄く塗ってください。
ポリッシャーなど、一度に多量のワックスをまきちらしてのワックス掛けは絶対にお止めください。
また自然塗料系の塗料を塗った場合は、その塗料専用のワックスをおかけください。
- 無垢フローリングに直接温風ヒーター・ストーブ・ホットカーペットなどの熱を直接あてるような使い方はご遠慮ください。反り、目隙れ、変色、床鳴りの原因となります。このような場合は断熱性の高いマットなどをフローリングに敷いた後、様子を見ながらご使用ください。
- 無垢フローリングは天然木の為、色のばらつきが生じることがあります。
また湿度の変化などにより若干の眼隙れ、反りが生じる場合がありますのでご理解の上、ご使用ください。
ご不明な点がございましたら、下記までご連絡くださいませ。