個人住宅のリフォームに、吉野杉をご採用いただきました。
「ログハウスの雰囲気を取り入れたい」ということで、当初はパイン材をご希望でしたが、床暖房のご希望もあり、杉の圧密加工品でご検討。結果的に、「杉材であればあまり冷たく感じないので、床暖房は無くても...」ということから、通常の杉フローリングに決定されました。大きな色味の幅は好まれないということで、白身と赤身の混在する源平の国産杉ではなく、統一感のある赤身の吉野杉を選ばれたのがポイントです。
古来より名産地として知られた吉野の木材は、何よりも手間暇を惜しまない林業と、その材を知り尽くした製材業から成り立っています。違いの判る大工さんから「カンナをかけたときの仕上がりが違う!」とのお声もいただく品質の良さは、3世代もの時間と手間をかけて1本の木を『木材』へと仕上げる、その精魂の賜物です。
こちらのお宅では、そんな吉野杉を床と天井に使用することで、木材の風合いを存分に味わえるお住まいに。天井は材の風合いを活かしつつ、ほのかに着色塗装をすることで梁の色味と調和させているのも心憎いところ。「ログハウスの雰囲気」を実現しながら、壁面やタイルなどにバランス良くモダンな質感を取り入れた、暮らしやすく居心地の良い住宅です。
施工:
WEST POINT 成田屋