都内マンションのフルリノベーション案件に、オークの複合フローリングをご採用いただきました。
白を基調にした淡い色合いのインテリアでまとめつつ、いかにも「白く塗りました!」という仕上げの床は避けたい...というご相談を受け、こちらの『白木風』(無塗装風)のオークをご紹介。仕上がり、価格の両面から非常にご満足いただけ、ほぼ即決でした...とのことでした。
ナチュラルな風合いで人気のオーク材は、無塗装の状態では白~グレーがかった色味とマットな質感ですが、クリア塗装をかけるとどうしても黄色味が出てきます。無塗装よりも暖かみののある色調になる一方で、モノトーンでシックな雰囲気に落ち着けたい場合などはその黄色味が邪魔になることがあり、「無塗装のままの色味で使えたらいいのに...」というご要望が以前からありました。
これまでは「無塗装の色味を塗装で再現することはできない」と言われてきましたが、技術や材料の進歩もあり、ついに無塗装とほぼ変わりない風合いが実現できるようになりました。
基材は節・パテ埋めが入る『ワイルド』グレード。表面にブラシ加工をかけることで木目の微妙な凹凸感を浮き上がらせ、ウレタン塗装品ながらオークらしい素材感をしっかりと表現しています。120mm × 909mmの一枚ものはお部屋の大きさを選ばず、かつ床板の一枚一枚の色味や表情の個性も存分に味わえる、使い勝手のいいサイズ感。2mm厚の挽板を使用した複合フローリングのため見た目は無垢材と遜色なく、寸法安定性・施工性も良いため、適度な素材感と洗練された雰囲気・上品さを求める、北欧風やジャパンディのインテリアを志向する方にまずお勧めしたいフローリングです。
設計:
美作製作