「そこにしかない、そこにあるべき建築」、「その空間が出来ることで、その場所やその周辺で過ごす人々が少し豊かになれる、誰からも愛されるような建築」を作る、神戸市の大畑正彦建築設計事務所様。今回は神戸市内の個人住宅に、オーク材のユニフローリングをご採用いただきました。
こちらはご家族４人が暮らす、マンションのフルリノベーション物件。共有スペースを大きく取りつつ、それぞれが思い思いに過ごせる空間を随所に確保することで、ゆるやかにつながる居心地のいいお住まいを実現しています。

合わせる家具や壁の色などを選ばない柔らかな色調や、硬質で耐久性に優れ、明瞭な木目で傷・汚れも目立ちにくいといった実用性などで人気の高い、オーク材。こちらのナチュラルグレードは、ラスティックな雰囲気の荒々しい節や裂け、大きな白太による極端な色幅は無いものの、プレミアムグレードに比べると白太がちで、葉節や小節なども混在する、「適度に整いつつも素材感を感じさせる」中間的なグレードです。ユニタイプのため個々のピースが際立って目立つということがなく、床面全体で色調が平均的にまとまった印象になり、端正で落ち着いた雰囲気に仕上がっています。一枚板のカウンター、無垢材の椅子やスチール製のスツール、キッチンのタイルや小上がりの畳など、様々な異素材とも違和感なく馴染んでくれるオーク材は、光源や光量の違いなどによって変わる表情や色合いも魅力的です。

設計：大畑正彦建築設計事務所