「お客様に喜んでいただきたい」という思いを第一に、高い技術で数々の住宅を手掛けてこられた、兵庫県宝塚市の株式会社長澤建築様。今回は、新築の一戸建てにククの無垢フローリングをご採用いただきました。
一般にはあまり馴染みのない『クク』というこちらの木は、マレーシアやインドネシア、フィリピンといった東南アジアからパプアニューギニアなどにかけて産出される、マメ科の樹種です。南洋材らしい濃色の木肌と重硬な木質で、茶褐色の素地に明るい金褐色の木目が帯状に走り、仕上げ後の美しさから『ユーラシアンチーク』の商用名で家具用材として珍重されました。同じ濃色系でも、ローズウッドやアジアンウォールナットなどに比べるとくせのない通直な木目が多いため、存在感のある色味ながら主張が強すぎず、落ち着いた端正な表情が特徴です。経年でより濃く、黒に近い色味に変化していき、貫録を増していきます。
こちらの住宅では、90mm幅のユニタイプをご採用。短いピースを継ぎ合わせて1820mmの板にしたユニタイプは、その形状からモザイク調に仕上がるため、特定のピースの濃淡が目立つといったことが少なく、お部屋全体がかっちりした、まとまった印象になるのが特徴です。巾木やドア、梁などを床と同系~近似色でまとめることで、白を基調としたインテリアを引き締めています。無垢材の施工に精通した、熟練の職人さんの腕が光る、シンプルで美しいお住まいです。
施工:株式会社長澤建築
使用木材 |
クク ユニプレミアムフローリング (KK1US) |
施工現場 |
兵庫県 個人住宅 |
塗装状態 |
オスモ自然塗装 |