神奈川県の新築一戸建てに、桐の一枚ものフローリングをご採用いただきました。
高級箪笥に最適な材として珍重されてきた、桐材。軟らかく加工性が良いこと、伸縮や反り・ねじれといった狂いが少ないこと、高い調質効果を持つこと、タンニンを多く含み防虫効果が高いことなどから、大小を問わず様々な指物にも使用されてきた、身近な木材です。
床材としては、やはりその軟らかさからくる足当たりの優しさ、寝ても座っても快適な居心地の良さ、そして冬場でも「暖かい!」と言われる足触りが特徴ですが、抜群の居心地の良さの一方、軟らかいことによる傷のつきやすさもあって、寝室やロフトなど部分的に採用される方も多いフローリングです。
こちらのお施主様は、床材についてしっかりと知っておきたい...と横浜ショールームにご来店。様々な材から選定された結果、ほぼ全面に桐フローリングを採用されました。
柾目部分を中心に使用する指物と違い、板目部分も多く含まれるフローリングでは、『桐』と聞いてイメージするよりも木目・色味ともに表情豊かで、無垢フローリングらしい存在感がお部屋に絶妙な陰影と質感を与えています。
小さなお子さんがいらっしゃるということもあり、ダイニングテーブルの下には透明シートを敷いて保護、水回りはタイル貼りにするなど、使いやすさへの配慮も充分。くつろいだ雰囲気のなか、明るくあたたかなご家族の日々が目に浮かぶような、素敵なお住まいです。
使用木材 |
桐 一枚ものプレミアムフローリング (KF2OS) |
施工現場 |
神奈川県 個人住宅 |
塗装状態 |
オスモ自然塗装 |