きめ細かなヒアリングと打ち合わせを重ね、そこに住む人の「したい暮らし」の実現に常に全力で挑戦しておられる、株式会社ジェネシス様。今回は『和モダン』をコンセプトにした都内の一戸建てに、国産桧のフローリングをご採用いただきました。
ヒノキ、といえば誰もが知っている日本を代表する銘木で、世界遺産をはじめ様々な建造物を支えてきた稀少な木で、香りも良いし美しいし湿気や腐りにも強いし.........でも、お高いんでしょ?というお声をよくいただきます。実際、節の全く入らない『無節(むぶし/むじ)』となりますと稀少な部位で高額になりますが、節の多い『通常品』は流通量も多く、ほどほどの価格帯でヒノキの魅力・美点を存分に味わえるため、特に「優しい肌触りの床で、裸足で歩いたり寝転んだりしたい!」という方には非常に人気の高いフローリングです。『無節』の凛とした美しさは『和』の美意識を強く感じさせますが、『通常品』の親しみやすい表情は意外にも和洋どちらのインテリアにもなじみが良く、明るい色味や滑らかな木肌とあいまって、節ありの素材感のなかにも品の良さを感じさせる、バランスのいいお部屋に仕上がります。
こちらのお宅では、ヒノキのフローリングが『洋』のLDKから『和』の畳スペースへの流れを違和感なく繋げており、各所に配された濃色の壁紙や建具によって、全体のベースとなる『和』の雰囲気をしっかりと引き締めています。目立つ部分・広い部分には節の少ない板を、陰になる部分には節の多い板を使用するなど、施工の際の気遣いも見どころのひとつ。坪庭からの柔らかな光も嬉しい、居心地の良い空間になっています。
最後の4枚目の写真は、2階に採用された杉のフローリング。木目が明瞭で力強い印象の杉と、たおやかな印象のヒノキとの、表情や風合いの違いも是非ご参照ください。
設計施工:
株式会社ジェネシス
使用木材 |
国産桧 一枚もの通常品フローリング (HF1HS) |
施工現場 |
東京都 個人住宅 |
塗装状態 |
オスモ自然塗装 |