都内の新築集合住宅に、バーチ(カバ)の合板タイプをご採用いただきました。
こちらはコンクリートスラブ(下地)にボンドで直接施工ができるよう、裏面にカルプクッションを貼り合わせた【直貼り】仕様で、天井高の兼ね合いで根太や下地合板を使用した木下地を組めない場合などに主に使用されます。木材の自然な風合いを損なわず、かつワックスがけなどのメンテナンスが要らないつや消しウレタン塗装で仕上げていますので、こうした賃貸物件などにもおすすめです。
バーチ材は穏やかな木目が特徴で、広葉樹としては硬質な部類ではないため足への当たりも優しく、幼稚園や保育園、ヨガスタジオなどにも採用されることの多い樹種です。一般的には「白い」木として紹介されますが、ご覧の通りベージュからブラウン寄りの色味も含まれるため、明るいなかにも自然素材らしいあたたかみを空間に与えてくれる、「癒し系」の床材といえるでしょう。
こちらのお部屋でも、コンクリート打ちっ放しの壁面やクールで都会的な建具・キッチンなどでまとめた内装に、光を柔らかく反射するバーチ材が適度なゆらぎ感と品の良さを加えています。
設計:
株式会社スミト施工:
株式会社アルコ建築
使用木材 |
バーチ(カバ) 複合(挽板)一枚もの(直貼対応)ナチュラルフローリング (KB9OT) |
施工現場 |
東京都 集合住宅 |
塗装状態 |
つや消しウレタン |