昨今の脱炭素・SDGsへの取り組みに関心が集まるなか、大阪・梅田に新たに建設された木造商業ビルのオフィススペースに、アメリカンブラックチェリーのユニフローリングと
杉のパネリングをご採用いただきました。
短いピースをいくつか継ぎ合わせて定尺のフローリングに加工するユニタイプは、木材資源を有効活用しロスを減らすという利点のほか、継ぎ無しの一枚板に比べてピースごとの個性=振れ幅が目立ちにくいという特徴がありますので、色の濃淡差が際立ちにくく、お部屋がかっちりとした印象にまとまります。
ブラックチェリーはなめらかな木肌と経年変化後の美しい色味、優れた寸法安定性などから、高級家具やバイオリンなどの楽器、木工・彫刻用材として古くから評価が高い木材で、薄くベージュがかった生肌が経年で赤みを増していく様子は、無垢材のある生活において大きな愉しみのひとつです。
こちらはオフィスとして使用されるため、ワックスがけなどのメンテナンスが不要なウレタンクリア塗装でのご採用。オイル塗装に比べて経年変化がゆるやかなウレタン塗装でも、チェリー材はしっかりと色づき、特有の深みのある表情に変化します。「ビオトープのある暮らしを創造する」をコンセプトとした新型木造ビルにあって、アメリカンブラックチェリーの床材もまた、そこで過ごす人たちとともに日々「育って」いくことでしょう。
使用木材 |
アメリカン ブラック チェリー ユニナチュラルフローリング (AC3UU) |
施工現場 |
大阪府 オフィス 施工現場 |
塗装状態 |
ウレタン塗装 |