無垢フローリングは1年を通して小さな伸縮を繰り返します。そのため床鳴りが発生してもすぐに対処しようとせず、1年くらい様子を見てください。1年くらいたつと床鳴りが解消する場合もあります。
それでも床鳴りが解消しない場合は下記の対応をしてみてください。
フローリングの床鳴りの原因は主に「下地から上のフローリング部分で発生している場合」と「下地部分で発生している場合」の2種類があります。まずは簡単な方法で対処していただき、それでも床鳴りが止まらないようであれば専門業者にご相談ください。
●下地から上で床鳴りが発生している場合
①フローリングの
サネが擦れて音が出ている。
・このような場合はカッターをフローリングとフローリングの間に入れて少し隙間を開けるようにしてみてください。床鳴りが止まる場合があります。
※但しこの方法は床暖では使えません。カッターが床暖パネル部分を破損させてしまうと床暖が使用不可になってしまいます。
・サネ鳴り止め専用補修剤を試してみる
市販のサネ鳴り止め補修材をフローリングの隙間に注入してみてください。
床鳴りが起こっている箇所を確認し、フロアの
継ぎ目(実)に沿って床鳴り止るんですを流し込みます。フローリング表面に液が出ないようにしてください。
※無垢材の場合、表面に液が付くと変色する場合があります。表面に液が出ないようにしてください。万が一表面に液が付いた場合、自然塗装の場合は
サンディングをして再塗装をすることにより目立たなくすることができます。
②床下地とフローリングの間に隙間ができている。
フローリングの裏にきっちりとボンドが塗られていない場合、床下地とフローリングの間に隙間ができ床鳴りが生じる場合があります。このような場合は充填剤を入れることにより床鳴りが解消できる場合があります。
この時によく使われるのがコニシボンドの
フロアメンダーです。
フローリングの表面に2mm程度の穴を開けることになってしまいますが、床と下地がきっちり付いていない場合はこの方法で床鳴りが解消でる場合があります。
③壁際から床鳴りがする場合
無垢フローリングは伸縮するため壁とのクリアランスがきっちり取れていないとフローリングと壁が擦れて床鳴りする場合があります。このような場合は一旦、巾木をはずしてフローリングと壁の間に隙間を取るようにします。
・「床下地がたわんでいる。下地の根太部分が軋んでいる。」など下地部分から床鳴りがしている場合
このような場合は床下に潜り込み下地を補強するしか方法がありません。
対処方法①のサネ鳴りの解消ぐらいであれば個人さんでも対応できると思いますが、それでも床鳴りが解消しない場合はフローリングを張り替える前に一度、専門の床鳴り補修業者さんに来てもらうことをお勧めいたします。