建築現場では床材を貼った後、養生をした上で壁を仕上げたり、電気工事をしたりすることが多いです。床材を養生していてもどうしても傷がついたり、なんらかのシミが付いてしまったりすることがあります。
ここでは無垢フローリングの床のシミのとり方を紹介させていただきます。
相談をいただく中で特に多いのが、サッシの洗いなど、クリーニング業者さんの洗剤のシミです。このシミを取る基本は衣服や食器の汚れのシミを取ることと同じ考え方で、アルカリ性と酸性を中和させることで汚れを取るという考え方があります。
洗剤の多くはアルカリ性なので、酸性で中和させると汚れが取れる、もしくはシミが薄くなります。
こちらはオークのカットサンプルに強アルカリの洗剤を垂らした写真です。写真の左側に洗剤を垂らしたのですが、シミというよりも、かなり変色してしまっています。
これに市販のお酢を垂らしてあげます。酢は酸性なので、結構、中和させることができるんですよ。今回、使用したのはこちらの普通のスーパーで市販されているお酢です。
このお酢をさきほどの黒いシミのところに塗ってみました。テープの左側にお酢を塗ったのですが、完全にシミが取れた訳ではありませんが、だいぶシミが薄くなっているのが、おわかりになりますでしょうか?
後は、サンディングして表面を削ってあげた上で、自然塗料等を塗ってやれば、かなりシミは目立たなくなります。
無垢材で洗剤のシミでお困りの方は、一度、試してみてもいいかと思います。